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島根県松江市でフリーランスやってるオタクエンジニアのブログ

[地方在住 Advent Calendar 2021]松江在住フリーランスのポエム

 この記事はただのポエムである。あんまり振り返って見る機会のない、社会人になってから住んでいた場所について、それぞれ想いを馳せるだけの記事である。筆者は現在、Rubyのメッカこと松江でフリーランスをやっているが、松江の美味しいものやあるもの・ないものに関しての話は、他の方々がしてくれてるのでこの記事ではしない。

この記事は地方在住 Advent Calendar 2021の15日目の記事です。投稿忘れていて遅刻しましたごめんなさい。

adventar.org

筆者のステータス

 今回の記事では住んでいた場所について想いを馳せると書いたが、ざっくり筆者についてと住んでいた場所をまとめるとこんな感じだ。

 住んでいた場所をまとめると下記。

 島根県出雲市島根県松江市→東京都北区(田端)→神奈川県多摩区(登戸)→島根県松江市

住んでいた場所に想いを馳せる

 此処からは完全にポエムです。

出雲市のとあるド田舎

 中学までは実家に住んでいた。いわゆる田舎、と一言で切り捨てられるような場所だった。最寄りのスーパーが6キロくらい先で、じゃあスーパー以外の店があるかって言われるとそんなものはない。コンビニが小学校の頃に出来たが、セブンイレブンどころかナインセブンで運営していた*1上に1年くらいで死んだ記憶がある。

 中学の頃にゆめタウン出雲が出来て、「ゆめタウン行こうぜ!」って同級生と集合して、往復20kmくらい漕いでゆめタウン行っていた。今思えば人生で一番運動していた時代だ。

 逆にそんな遊ぶものがない場所だったから、パソコン(インターネット)にのめり込んだんだと思う。小学校中学年の頃には既にどっぷりインターネットに潜っていて、LINEとかもない時代だったので、代わりに同級生とYahooメールで無駄にめちゃくちゃ連絡取っていた。今でもそのアカウントは見れるので同級生たちの黒歴史を保持し続けている。あの環境がプログラマーになる素養を作ったし、オタクになる素養も作った。

 こう書いていると出雲市がド田舎みたいな書き方で正直申し訳ないんだが、東京23区の大きさがgoogle検索によると622 km2で、出雲市が624.36km2らしいので、出雲市って一口に言ってもそんなエリアもあるんだなくらいに思ってもらえると助かる。免許を持っていない自分は、未だ実家に帰るために駅まで車で迎えに来て貰う必要がある。

 ある程度ぼやかして書いたけど、レア度の高い苗字と名前をしているので、名字(旧姓)で検索掛けると祖父のWikipediaが出てくるし、フルネームで検索掛けると自分の顔写真が出てくる。現代はネット社会なので、ユニーク性高い名前は恐ろしいなって身を持って感じる。悪いこと出来ない。この記事を読んでいるお父さんお母さんがいらっしゃったら、お子さんにはユニーク性低い名前をつけましょう。マジで。

松江市(学生時代)

 前述した通りのネットに染まりきった人間だった私は、『情報工学科ってものがある』と知った夏、即決で松江高専への進路を決めた。高専は人によって合う合わないが別れる学校であり、合わなかった同級生が消えていくのも何回も見送ったが、私には合っていたんだと思う。

 駅までに既に9キロある実家だった私は、流石に実家からの通学は無理だろうと寮に住むことになった。四年からは一人暮らしをした。前述したような僻地に住んでいた自分からすれば、自転車で30分漕げば遊ぶ場所や食べる場所がいくらでもある松江はめちゃくちゃ都会だった。今もとても住みやすい街だと思っている。未だ免許は取ってないが、大概の場所では30分に一回はバスが来るし、免許無しで困った記憶はない(まぁ大概の知人が免許を持っているからとも言えるのだが)。『田舎暮らし楽しいよ~~』とか言う都会人が指す田舎とは多分松江くらいの話だろう

 余談だがセブ●イレブンがこの頃、松江に初めて出来た。県外民に言うと驚かれるのだが セ●ンイレブンのオープニングイベントがあり、初日は客が並んでいた。なんかチラシ持っていくとポップコーン?綿菓子?が貰えるとかやってた。今はもう何処にでも蔓延っている。セブンイレ●ンの増殖率はすごい。

田端

 新卒で渋谷の会社に入社が決まり、最初に住むことになったのはこの街だった。降り立った当時、「島根じゃん」って各所に喧嘩を売るような感想を抱いたのを覚えている

 東京は何処行っても高層ビルだらけ、人はめちゃくちゃ行き交うし夜も明かりは途絶えない、そんなイメージを抱いていたいなかっぺの私の印象を覆してくれたのはこの街だった。とはいえ、山手線沿いなので交通の便はめちゃくちゃ良いし、駅には結構テナントが入っているし、何よりも商店街というものに憧れがあった自分としては(地方において商店街はシャッター街と化しがち)、田端銀座商店街というものが、とても魅力的に感じた。

 山手線沿い駅近家賃5万という破格の値段でアパートを借りていたが、まぁ安かった分いろいろと問題もあったし、最終的には今の旦那と同居するのをきっかけに引っ越すこととなった。

登戸

 登戸駅近辺で現在の旦那(当時はまだ彼氏)と同居を始めた。小田急沿いだったので、なんとなく『小田急』って歌詞に出てくる曲にエモーショナルを覚えたりする。

 東京からは離れたけどまぁ神奈川なので交通の便もいいし、後家族で住んでる人が多いエリアだったのもあり、生活的には困らなかった。二人暮らしの割には普通に家族で住むようなサイズの部屋に住むことができたが、道路沿いだったし多摩川近い関係で夜中はパラリラパラリラって聞こえたりした。あれから、道路沿いの家はよくないんだなって学んだ。

 後は死にかけて病院にふた月ほど住んだ(入院した)りもした。そんなこんなで最終的に登戸に住んだ期間は1年もなかったはずだけど、何となくニュースとかで登戸を見ると懐かしく思う。

島根県松江市(現在)

 結婚を機にという体で島根に戻って転職した。本来自分の場合出身としては出雲なのでUターンと呼ぶのが正しいのかはわからないが、正直出雲よりも愛着があるので、気持ち的にはUターンで正しいと思う。

 一人で暮らしていた頃はテレビを持たなかったのでテレビを見る習慣もなかったが、旦那と暮らすようになってからは地方番組などを垂れ流しにして「此処の店行こうか」なんて話もしている。地方番組は全国番組と違って毒がないのでめちゃくちゃ落ち着く。

 なんやかんやで一年弱前にフリーランスになった。有り難いことに前職・前々職のツテや、Rubyコミュニティで知り合った人たちから、声を掛けてもらっており、なんとかフリーランスとしてやっていけている。

 仕事としては現在はフルリモートでやっており、私自身が免許を持っていないことも相まって買い出しとかは全部旦那の仕事なので、平日はマジで引きこもっているので、最近は運動不足を解消しようと努めている。

総括

 こういう記事では都会と地方の比較をするんだろうが、正直どっちが良いとか自分ではよくわからない。それが何故かといえば、多分自分はインターネットを世界の中心においているからだ。小・中学の頃に知ったインターネットというものが、今も自分を世界と結びつけているが、かといってインターネットだけが全てでもない。

 オタクなので東京に住もうが住むまいがイベント参加に東京行くし(コロナ渦で流石にご無沙汰だが)、全国各地に散っている友人たちとは場所を問わずMMOやTRPGをネットで一緒に遊んでいる。ツイッターのDMで仕事の紹介をしてもらうし、かと思えばその紹介してくれた人とのつながりは、リアルで参加したカンファレンスがきっかけだったりする。

 ただ、今のように考えることが出来るようになったのは、一度地元から離れて暮らしたことが理由だと思う。中学までの自分にとっては目に見える周囲が全てだったし、今ならば多分実家で住んでも困らないが、これは『外に世界がある』『行こうと思えば何処へでも行ける』と一度認識したから思えることだろう。都会はいい、とも地方が良い、とも私は言えないが*2「どっちも経験したほうが良い」とは確信を持って言えるし、学生と会うときには言うようにしている。

 ポエムおしまい。

*1:セブンイレブンの由来は朝7時から夜11時まで営業していたこと

*2:これは嘘だ。実際気軽に「島根おいでよ」って言ってる。